基本情報に合格するためには午前・午後の両方で60点以上を取得する必要がありますが、その中でも山場となるのが午後の試験だと思います。そして、その午後の試験には必須回答の問題と自分で好きなものを選ぶ選択回答の問題があります。どれも解けるに越したことはありませんが、合格に少しでも近づくためには、どれも同じだけの労力で勉強していては非効率です。なので、今回はよくやりがちであろう非効率な勉強方法をお伝えしつつ、では本当は何を優先的に勉強するのが効率的なのか、またそれはなぜなのか、ということをお伝えしていこうと思います。
1:基本情報午後のよくやってしまいがちな勉強方法
基本情報の午後の勉強を始めた時に大体の人が気にするのは、選択問題とソフトウェア開発で何を選択しようか、ということではないでしょうか?
上図は午後試験の回答しなくてはいけない問題を確認できる表(わかりにくい…)ですが、情報セキュリティとアルゴリズム以外は複数の中から選択する問題、ということで、まずは選択する問題をある程度絞った後から全体の勉強をし始める、というのが余分な勉強もしなくてよくなるので、効率的な勉強方法に思えるのではないでしょうか?
しかし、よく表を確認してみるとわかるのですが、選択問題は気をつけなくてはいけません。
というのも、問2-5に出題されるのは、ソフトウェア・ハードウェア/データベース/ネットワーク/ソフトウェア設計の4のうちから3つ、プロジェクトマネジメント/サービスマネジメント/システム戦略/経営戦略・企業と法務の4つのうちから1つの4つが出題され、そのうちから2つを選択して回答します。
なので、事前にこの問題を選択しようと決めて勉強していても本番で出題されない可能性が大いにありますし、かと言ってどれが出題されても解けるようにと全ての選択問題の準備を均等にしていては膨大な時間がかかってしまいます。
とりあえず決めておかないと、むず痒い状態で勉強を進めないといけないと思われるかもしれませんが、それだけ準備しても準備にかけた時間が無意味になる可能性があると考えると、安易に先に選択問題を決めて勉強を始めるのは賢い勉強方法とは言えないのではないでしょうか?
2:本当の優先順位
では、基本情報の午後は何から勉強すべきなのでしょうか?
それはずばり、必ず出題されることがわかっている問題から勉強を始めるべきです。
必ず出題される問題というのは
・情報セキュリティ
・アルゴリズム
・ソフトウェア開発(5つの中から1つ選択ですが、必ず5つ出ることが決まっています)
3:なぜ効率的なのか
1:必ず出題されることが決まっているから
大事なものなので再掲しておきますが、表から分かる通り、情報セキュリティ/アルゴリズム/ソフトウェア開発に関しては、必ず出題されることが決まっています。準備した時間が無駄にならないとわかっているものから勉強を始める方がやり方としては効率的ではないでしょか?最初は何を勉強するにしても何が大事なのかがわからず右往左往することになると思います。そんな中で出題されるかわからないものを勉強するよりも、必ず出題されるものから勉強する方が多かれ少なかれ役に立つことは間違いないので時間の無駄も少なくなると思います。
また、情報セキュリティは必ず出るとは言っても、内容は様々ですがその中にはネットワークやデータベースなど選択問題に関わる幅広いセキュリティの知識も必要になってきます。なので、情報セキュリティを勉強するだけでも選択問題の知識にも繋がるためまず手始めに勉強するには一石二鳥な分野です。
2:配点が大きいから
必ず出題されるとはいうものの、アルゴリズムやソフトウェア開発は初心者には難しいイメージがあり、敬遠されがちの問題だと思います。それでも私は情報セキュリティ/アルゴリズム/ソフトウェア開発により時間を使って準備していく方が良いと思います。
それは、それら三つの配点が選択問題に比べて大きいからです。
各大問の配点は以下の通りになっています。
選択問題は各15点なのに対し、情報セキュリティは20点、アルゴリズム/ソフトウェア開発は25点も配点があるのです。
以前は配点が全て20点で、選択問題も全ての中から選べたため、テクノロジー系の知識が苦手な人は、アルゴリズムなどを避けてマネジメント・ストラテジ系の問題を選択すれば合格できた基本情報ですが、改訂されて以来配点が変わり、テクノロジー系の知識なしには合格しづらくなってきています。
しかし、これはむしろこの改訂を利用するチャンスでもあります。というのも、先ほどから話している必ず出題される問題の3つの合計点は70点になります。仮にここでしっかり得点を稼いで8割の点数が取得できたら56点となり、合格まであと4点になります。
4点を残りの選択問題2つから取得するくらいなら、ほぼほぼ勉強してなくても、1問目は比較的どの大問でも解きやすいですし、30点分あるうちの4点なので勘で選んでも取得できてしまいそうです。
確かにアルゴリズムやソフトウェア開発は少し癖もあるので、最初は苦戦するかもしれないですが、一度理解してしまえば、必ず出題される+どの問題も考え方は同じなので、取得できる点数も安定していきます。そしてその点数は試験の大きな配点を占める部分なので、安定して得点できる分が増えれば増えるだけ合格へも近づいていきます。
選択問題を先に勉強して、試験で満点を取っても合格点の半分にしかならないため、いずれにせよ残りの3つについても勉強しなくてはいけない時が来ます。
そうであれば、最初から情報セキュリティ/アルゴリズム/ソフトウェア開発を勉強して大きな得点源としておいて、ダメ押しで選択問題の準備をしていく方が合格により効率的に近づけると思います。
4:まとめ
以上、基本情報の午後の勉強で優先すべき問題について説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
何から手をつけて良いかわからない人もまずは必須回答の問題から勉強を始めてみるのが良いと思います。
アルゴリズムとか難しそう…と躊躇されるかもしれませんが、このブログでも引き続き勉強の仕方など情報を発信し続けていきます。また、YouTubeのチャンネルにはすでに何本か動画を公開してますので、そちらも参考にして頂ければと思います。
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