スペイン語を勉強しようとした時、何から勉強していいかよくわからないからとりあえずの勉強手段としてスペイン語検定やDELEの合格を目標にする人は多いんではないでしょうか?筆者も大学時代にスペイン語のノリの良い音楽が気に入り、スペイン語を第二外国語に選択し少し勉強しますが本格化には至らず、社会人になってから本腰を入れて勉強しようと決意しそこからDELEを使って勉強を始めました。
そして、初の受験の結果がこちら
今でもまだまだ自分が目標とするレベルに挑戦中ですが、今回は初めてスペイン語の試験として受けたDELE A2の受験対策のために使った時間と、実際に使っていたおすすめの参考書を紹介していこうと思います。
これからスペイン語の勉強をしようと思っている、DELEを受験しようか迷ってると言った人の勉強の参考になれば幸いです。
1:DELE A2に使った勉強時
まずは、私がDELE A2を受験するにあたり、どれくらいの時間をかけて準備したのかをお伝えしていきます。最初に書いたように私は大学で第二外国語としてスペイン語を選択していたため、基本的な動詞(hablar, comer, vivir等)の現在形の活用くらいは覚えている状態から準備を開始したということは断っておきます。点過去や線過去、接続法などに関しては存在は知っているけど、動詞の活用の仕方は全く覚えていない状態です。
なので、全くの初めから準備を始めたわけではありませんでしたが、ほぼ最初から勉強し始めたと言っても過言ではない状態からのスタートでした。
そんな私がDELE A2の準備を始めたのは、およそ試験の2ヶ月前です。1日の勉強時間は1-2時間程度なので100時間前後が具体的に受験対策のために使った時間になります。
準備を開始するときのスペイン語学習度合いや、どれくらいの点数を目指して効率的に勉強するかによっても必要な勉強時間は変わってくると思いますが、ほぼ初めてレベルで勉強を始めても2ヶ月くらいあれば合格することは可能だと思います。
2:DELE A2の対策に使った教材・参考書
次は、私が受験の準備の際に使用していた教材を一つずつ紹介していこうと思います。
1:単語帳
まず初めは単語帳です。私の個人的な意見ですが、外国語を学ぶ時に文法などを差し置いて、まずとにかく単語がわからないと、文章も読めない・書けない、何を言っているかもわからない、何と返答してもいいかもわからないなど、ほとんど何もできないと思います。
なので、何の言語を勉強するにしてもまずは語彙量を増やしながら外国語を勉強するのが私のおすすめの勉強方法ということで、スペイン語でも単語帳を探しました。その中で出会ったのかこちらの単語帳。
スペイン語の単語帳はあまり種類がないので悩んでいましたが、こちらはDELE A1,A2の対策用に作られた単語帳ということで、見た瞬間に手に取ってレジに向かっていたのを今でも覚えています。
内容も丁度レベルに対応していて、日常の生活で使われるような単語が多く掲載されていて、この単語帳を一冊丸々覚えれば、試験本番でもわからない単語はほとんどないくらいの状態で試験に臨めるので、DELEの試験対策をしたいという場合であれば間違いない一冊です。
また、私はDELEの準備を優先したかったので利用しませんでしたがスペイン語の勉強という目的でなら使ってみたいかなと思った単語帳もあるのでいくつか紹介しておきます。
上の二つの単語帳はスペイン語学習者で利用している人も多い印象で、何と言っても掲載されている単語量もある程度の数があるので、スペイン語を勉強し始めたばかりの人が知っておきたい単語は一通り抑えることができるのではないかと思います。
2:模試本
それでは、次はDELEの準備に欠かせないであろう模試本を紹介していきます。あらゆる受験で一番役に立つのが試験形式さながらの問題集ではないでしょうか?実践形式で試験の流れや問題の雰囲気に慣れておくだけでも本番での解きやすさが随分と変わってくると思います。DELEも例に漏れず本番の形式で事前に準備しておくことで、本番で落ち着いて解答に集中できるので得点アップに繋がると思います。
特にリスニングに関しては、問題を読んである程度流れる音声の内容を先読みしておくことによって点数が大きく変わってくると思うので、どういうタイミングで問題が読み上げられ、どれくらいの間が問題の間にあるのかをわかっていることはとても重要です。
今回は具体的な対策方法を個別セクションごとに紹介はしませんが、本番さながらの問題で練習しておくことの大事さはわかって頂けると思います。
そして私が使っていた模試本はこちら
こちらの模試本はDELE A1,A2の両方の模試がそれぞれ2回分ずつ掲載されています。なのでA2受験目指してるけど、A1を受けずにA2受けても大丈夫だろうか?と思ってる方がいたとしたら、この本を使ってA1から始めた方が良さそうなのか、受ける必要がなさそうかも判断できると思うので、かなりおすすめの一冊です。
また、この本の特徴は解説などが日本語で書かれているという点です。他のDELEの模試本は海外出版なこともあり、解説も含め全てスペイン語で書かれているものばかりなのでかなり初学者泣かせです。ですが、この模試本は至る所に日本語訳があるので、スペイン語がわからなくても問題形式を理解したり、実際に問題を解くのにも苦労しません。なので、初学者であればあるほど迷わず購入していい一冊じゃないかと思います。
一つだけ注意しておく方がよいことは、DELE A2の試験内容が2020年から形式が変更になったため、丸々同じ形式で出題されるわけではないという点です。けれど、レベルは特に変わるわけではないので、この本で勉強して十分試験本番でも解くことができましたし、最新の形式に対応するために、今では小冊子も作成され、同封されているようなので何も問題ないと思います。
模試本に関しても、他によく使われているものを1つ紹介しておきます。
これはDELE受験を考えたことがある人なら誰もが目にしたことがある模試本ではないかと思います。
こちらの模試本は試験形式が改訂されてからそれに合わせた内容に変更されているので、同じ内容で準備がしたいという人には向いているかもしれません。また価格に対して掲載されている模試の回数が6回分なのでコスパ的にも良いと言えると思います。
ただ、私もDELE B1を受験した際にこの種類の模試本を使用したのですが、その時はあまりしっくりこなかった点がいくつかあるので比較のために紹介しておきます。
まず1つ目に、本のサイズが小さいです。コンパクトで持ち運びやすいという人には向いているかもしれませんが、私はどちらかというと試験本番と同じサイズの紙で問題も解きたいと思うので、小さくて問題のレイアウトなども試験本番と異なっているもので解くのはあまり好きにはなれませんでした。
そして2つ目は、解答は別売りということです。この模試本の解答は他の模試本に比べ正解の理由等も書かれているので親切ではあるのですが、解答用の冊子を買わなくては答えがわからないというのは少し不親切です。
そして最後3つ目は、リスニングの音源です。これがこの模試本の一番の欠点だと思うのですが、リスニング問題の音源が、試験の形式と全然違います。何が違うかというと問題のリピートと問題の間隔です。先ほどもお伝えした通り、リスニング問題では問題と問題の間にある時間を使って次の問題の選択肢などを先読みしておくことが非常に大事です。
そしてDELEでは問題文が読み上げられた後に数秒間余白の時間が与えられ、そこで次の問題を先読みすることができます。また、同じ問題の音声は2回繰り返されるので、聞き取れなかったところを確認しなおしたり、次の問題を先読みしたりする時間に使うことができます。
そうした回答の仕方に事前に慣れておくことが模試本を利用する上で一番重要なことだと思うのですが、この模試本の音源は1回分しかないので自分で戻さなくてはいけない、問題同士の間の余白の時間がないため自分の感覚で止めたりしないといけない、ということで試験本番の感覚で練習するのが難しいです。
なので、私としては最初に紹介した模試本がおすすめですが、人それぞれ好みが分かれると思うので、自分には何が合ってそうかを考えて購入してみてください。
3:公式サイトに掲載されてるサンプル問題
それでは、最後に紹介するのは公式で掲載されているサンプルの模試問題です。サンプルと言っても、丸々2回分の模試が掲載されているので、受験を考えている人は、模試本を買うよりもまず先にこのサンプル問題を解いておくことをおすすめします。
解説こそついてませんが、先ほど紹介した模試本のように本番との形式に多少のずれがあることもなく、全て実際の試験形式に即した問題が掲載されているので、受験する人であれば必ず解いておく方が良いと思います。しっかりやり込めば、模試本を購入しなくてもこのサンプルだけで合格することも可能だと思うので、ぜひ上手に活用してみてください。
3:まとめ
以上、私がDELE A2を受験するにあたり準備に使った勉強時間とその時に使用していた教材を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
具体的なセクションごとの勉強方法や参考書の比較等はまた随時行なっていこうと思います。
私は現在DELE B2合格に向けてスペイン語を勉強中なので、スペイン語を勉強される方はぜひ一緒に勉強していきましょう!
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