筋トレをしてムキムキになりたい。ダイエットに成功して○キロ痩せたい。勉強して新たに資格を取得したい。こういった思いに駆られ、新しいことを始めてみたはいいものの、道半ばで挫折し結局失敗に終わってしまったという経験をした人は少なくないと思います。
私自身も日々生活している中で、あれをしよう、これをしようと思いつつもなかなか思うように自分で自分を律することができずに甘えてしまうことが多いです。そして、その状況を打開するためにいろんな習慣化や動機付けに関する書籍を読んだりして情報を集め、そこに書かれている方法を色々試してきました。
そんな試行錯誤を繰り返している中でここ最近辿り着いた考え方というのが、私の中では一番しっくりしてきていて、何かを継続していく上ではかなり役に立つのではないかと思ったので、今現在の私の中で一番最新の考え方をここで共有しようと思います。
私もその道のプロというわけではないのですが、継続力に関しては色々と考えてきているので少しは参考になるのではないかと思います。
1:モチベーションという言い訳
まず初めは何かを継続する際によく出てくるキーワードであるモチベーションについてです。
皆さんも一度は「今日は〇〇するモチベーションないな」や「めっちゃモチベーション上がってきた」などの台詞を発したことはあるんじゃないでしょうか?モチベーションというと、やる気とも言い換えられるかと思いますが、何か行動を起こす源をモチベーションややる気に求める場合も多いかと思います。
私はこのモチベーションの考えがまず何かを継続するときには不要な考えだと思います。程度の差こそあれ何かを継続しようとしているときに、その行動をモチベーションという特に数値にもできないような曖昧な気持ちの上下でやるかやらないかを決めていては、いつまで経ってもその行動を継続することはできません。
最初こそ何か新しいことを始める時はワクワクしてその気持ちを継続させようとするでしょうが、いずれは新鮮さも失われ同じことの繰り返しをしている気がして停滞感が出てきます。そうなると最初あった熱量はなくなり、気持ちだけでは続けられない時が訪れます。そして継続が途切れたり、その行動自体への興味が薄れてくると、もう一度再会しようと思ったときにも「今日はモチベーションがないからまた今度」とついにはモチベーションを理由にその行動をすることをやめてしまいます。
私もモチベーションに自らの行動を委ねたことがあるので上記のようなことは一通り経験済みですが、今でも勉強や運動は継続してほぼ毎日行うことができています。
それはモチベーションとか気分が乗る乗らないで行動を決めていないからです。
何かをやるやらないを決めるときに、自分の気持ちのことは考慮していない、という表現が近いと思いますが、何かをしようと思ったときに今その瞬間にやるべきでない理由があるかどうかだけ考えて、理由がないのであれば行動に移すという風にしています。
2:習慣化という甘いワード
何かを継続するためにはモチベーションややる気で一々行動を決定すべきでないという話をしてきましたが、継続の話で避けては通れないのは習慣化という言葉ではないでしょうか。
習慣化に関する書籍などでは、そもそも何かの行動を起こすのにモチベーションややる気がないといけない状態であるのが問題で、習慣化するということは食後に歯を磨くかのように頑張らなくても自然とできる状態を作るのが大事なんです。というようなことがよく書かれています。
これは一見正しいように見えて私は違うと思います。確かに、何かを続けるために、一々やる気を必要としている状態では、そのうち体力が切れてしまって続かなくなります。なので、やる気のあるなしに関わらず行動に移せることができれば、そんな理想的な状態はないと思います。
しかし、どれだけ続けていることでも、日々変化する状況の中で、何のストレスもなしに同じことを淡々とひたすらに続けるためには、本当にそれをしないと死ぬくらいの状況に自分を追い込んでいないと無理だと思います。
どういうことかと言うと、歯を磨くこともいくら習慣化していても磨かないという選択はできるのでいくら毎日続けたことだからと言って面倒臭い・やりたくないという気持ちはどこかで付き纏ってくるということです。
それが歯磨きくらいの軽微なことなら簡単かもしれませんが、勉強だったり運動などある程度まとまった時間が必要で、集中力も必要とするような行為となると、よりその負担は増えるはずです。
なので習慣化という一見魔法のように思える単語についても安易に受け入れてしまうのではなく、本当に何かをするのに全てが自動化されるくらいスムーズなるのかというのは疑った方がいいと思います。
もちろん自らその行動をしやすいように環境を変えたりすることなどはできると思うので、負担を減らすということは可能だと思いますが、空位を吸うように何も意識せず体が勝手にやってしまう、みたいな状況にはどれだけ慣れたり、習慣化しても難しいのではないかと思います。
3:溢れかえる継続するためのノウハウの嘘
ここまでで継続するためによく議題にあがるモチベーションや習慣化というのはどれも何かを継続するためには不必要・不十分な考え方だということをお話ししてきました。
では、どうやったら継続することができるんだと思われるかもしれませんが、誰もが参考にしたことがある、または一度は目にしたことがあるであろう巷に溢れかえっている継続するためのノウハウについて考えてみましょう。
よく書籍では、継続力をつけるためには
・やることを細かく分解して、すぐに取り掛かれる単位でものを見る
・とりあえず10分でもいいからやり始める
・行動できなかった・できた自分に罰・報酬を与える
・決まった時間に決まったことをする
など、継続のためのさまざまな方法が紹介されています。
どの本でも切り口は違えど大体似たようなことが書かれているのですが、使えそうなものをもちろん私も色々と試してきましたが、何のストレスもなく何かを続けられるような習慣化に至った方法は今の所一つもありません。
これは果たして私の取り組み方に原因があったり、私の精神力が弱いことが原因でしょうか?
答えは否だと思います。
なぜなら、こんなにも沢山の継続するためのノウハウが巷に溢れかえっているということは、継続することができず悩みを抱えている人が多いことを表しており、逆説的ですがそれらの方法ではこの継続化の問題を解決できていないと言うことになるからです。
とりあえず何かを10分手をつけてみる等のノウハウは手軽に行えるように見えますが、おそらくそのような誰でも簡単に実行できる手法で継続化ができるのならば、今頃誰も行動の継続化・習慣化に苦労していないでしょうし、書店などでわざわざお金を出して継続化するためのノウハウを得ようとする人はいないはずです。
そして、さらに疑ってそうした書籍について考えてみると、その道のプロフェッショナルとして行動を継続化するための書籍などを出版されている著者の方たちというのは、常日頃から、どんなことでも、書籍に記された手法を使って継続化・習慣化できてしまうのでしょうか?
おそらくそうした人たちでも継続化・習慣化というのは容易にはできないんじゃないかなと私は考えています。
4:実は既にみんなできている?
ではどうやったら継続できるんだ、ということですが、多くの人は既に継続できる素養を持っているのではないかと思います。日常の中にやる気がなくても、むしろやりたくないと思っても学校へ行ったり、会社に仕事に行ったりしている人は多いのではないでしょうか?もちろん好きで行っている人もいるでしょうし、好きでも嫌いでもなく行っている人、また本当に嫌で休んでしまう人もいるかもしれませんが、大半の方は毎日学校や会社へと向かっているのではないでしょうか?
特別好き嫌いの感情がなくても継続できているのならば、習慣にしたいと自分から望んでいるものを継続できない訳がないと思いませんか?
とりあえず10分手をつけてみたり、報酬や罰を与えたりしなくても、実はもう既に継続できるだけの力は十分に持っているのです。けれど、それに気づかずああでもない、こうでもないと色んなそれらしい情報に踊らされているだけなのではないかと思います。
5:じゃあどうやって継続するのか
まず、ここまで読んでくださってありがとうございます。ここでは、じゃあどうやったら継続化することができるのか、と言うことをお伝えして行こうと思います。
ずばり一言で言うと、そんな都合の良い方法はないのだと思います。
ここまで引っ張っておいてそのオチはないぞ、と怒られるかもしれませんが、もう少しだけお時間をください。
継続化の方法がない、というのは、「常にその目的の行動だけを自分が計画した・やりたい時に何の苦労もなくできるようになる方法」は存在していないと言うことです。
なので、毎日欠かさず何かをやり続けるということは基本的にはできないというのが真実なんだと思います。どれだけ習慣化だ、継続化だと言って継続できていたとしても、時としてやらない日があるということです。
毎日欠かさず何かをやり続けた人の例も聞きますが、その情報自体が脚色されて大げさに書かれているという可能性の方が高いと私は思います。
では何かを継続化する夢のような方法はないのなら、どうすればいいのかということですが、視点を変えて考えてみればいいのではないかと思います。私たちはないかを続かない状態から習慣化や何かしらの手法を取り入れることで何かを自然と続けられるという0か100かで継続化について語りがちだと思います。もっとありのままを受け入れてしまえば良いのではないかと思います。
つまり、誰でも何かを負荷なしに継続することはできないし、時にはやりたいと思っていても行動に移せなかったり、サボってしまうこともある、ということを理解した上で、今日できなかったとしても自分を責めるのではなくて、「そういう日もあるよな、じゃあどうやったら明日はやるだろうか」くらいに継続できない自分を受け入れた上で、何か試せる方法があるか考えて試してみるということです。
完全に諦めてしまうことが何かを継続する上では一番避けたい状態なので、たとえどれだけ低空飛行だったとしてもゆっくりとでも飛び続けていくことが大切です。なので、自分への期待というのも過度にしすぎず、ゆるりゆるりと自分の心地よいペースで続けていこうとするのが継続化で一番大切な心構えだと思います。
6:まとめ
ということで、ここまで長々と何かを継続するためのマインドセットなどについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今のところ私の中で考えている一番自分の中でしっくりきている考え、巷に出回っているノウハウ等への意見を書きましたが、今後また考えていることが変わる可能性は大いにあるので、その時はまた新しく記事を更新しようと思います。
これが正しいという一つの答えはないと思うので、私よりももっと考えていて既に方法を確立されてる方などいらしたらぜひお話ししてみたいです。
勉強方法だけでなく、こうした日々考えていること悩んでいることも発信していきますので、今後も楽しみにしていただければと思います!
コメント