【IT初心者向け】ITパスポートの難易度と合格するためにかかる時間

ITパスポート

エンジニアになりたい、と文系でエンジニアとして就職したり
他業種からのエンジニア転職を目指す方が増加している傾向にあると思います。そんな中勉強を始めるとプログラミングだけでなく、そもそもIT全般の知識を全く理解していないことに気づいて、何か勉強する手段はないか、と探したところでITパスポートに出会う人は少なくないのではないでしょうか?

ITパスポートを主催するIPAのWebサイトを見てみると、

iパスは、ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。(参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/about.html)

と書かれてあり、エンジニアであろうとなかろうと、全ての人が知っているべきITの知識を身につけられる試験というのがITパスポートであるという位置付けになっています。

なので、ITの勉強を始めて間もない人が勉強開始の始めの一歩として ITパスポートを受験するのは今後さらなる知識を身につけていく中で有益な手段であると思いますが、勉強始めて間もなくで右も左もわからない状態でITパスポートの受験を志すのは少々勇気がいると思います。

なので、今回はITパスポートってどれくらい難しいのか、ということとITパスポートに合格するためにどれくらいの時間勉強する必要があるのか、ということについてお話ししていこうと思います。

1:ITパスポートの難易度

まず初めは、試験の難易度についてです。ITパスポートは、全ての人が知ってるべきITの基礎知識を身につけるのを目的としているだけあって、そこまで試験の難易度は高くありません

言い方はあまりよくありませんが、ITパスポートについて調べていると

ITパスポートを取得する意味はない

だとか

ITパスポート前日から勉強し始めても余裕だった

などの、真面目に勉強している人のやる気を削ぐようなことを言っている人も目にするほどです。

そうした意見を見ていると、簡単すぎるのかな?とか、それでも理解できてない自分は向いてないのだろうか…と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そうして合格できる人は既にITの経験がある程度ある人であったり、意味ないと言ってる人も、ITパスポートを取得したとしても、どこでもエンジニアとして採用されるようになることはない、というような意味で意味がないと言っているだけなので、あまり聞く耳を持たない方がいいですね。

ITパスポートを取得しても何にもならないというのは、その資格で何かが大きく変わるわけではないという意味では正しいです。小学生が足し算や引き算を習っただけで大学の入試問題が解けるようにはならないのと同じですね。

しかし、それは確実に新しい知識を身につける機会となりますし、今後続けていくであろうITの学習の基礎となることは間違いないと思います。なので、そう言った意味でITパスポートを受験する意味というのは大いにあると思います。

話は少しそれてしまいましたが、ITパスポートの難易度というのは話してきた通りで、資格試験の中でも比較的簡単な部類に位置していると思います。

合格率を確認してみると、

2020年・・・58.8%
2019年・・・54.3%
2018年・・・51.7%
2017年・・・50.4%
(参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/202110_ip_toukei.pdf)

ということで、受験者の約半分の人は合格しているという状態です。

資格試験と言えばよく挙げられる、簿記やFPと言った試験でも、入門レベルである3級は簿記の場合だと50%程度、FPの場合だと70%程度なので、IT系の入門レベルであるITパスポートも例に漏れず同じくらいの難易度だということになります。

年々テクノロジの発達により、ITの分野でも必要とされる知識やトレンドが変わり、それに伴い試験の範囲も広がってきていますが、合格率は一定の水準を保っていますし試験範囲が改定されたからと言って極端に問題の内容が変わったり、難しくなったりするということは今のところ起きていないようです。

とはいえ、IT未経験の人にとっては難しい試験なんじゃないの?経験者が受験して合格率を押し上げてるだけなんじゃないの?と思われるかもしれませんね。そんな方はこちらの統計をご覧ください。

参考:https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/202111_ip_shikenkekka.pdf

こちらは2021年度のITパスポートの受験者数や合格者数をIT系と非IT系別にまとめた表になっています。この表からもわかるように、実は試験に合格している率はIT系の仕事に従事している人よりも、非IT系の仕事をしている人の方が高くなっているのです。

これには理由が様々あると思いますが、非IT系の受験者の方が、転職などを目指して真面目に勉強している人が多いために合格率が高くなるのではないかと思います。一方でIT系の仕事をしているのにITの知識を身につけるつもりがない人も多いという、考えさせられる統計データではありますが、この表からもわかるように、今未経験だから、文系だからと言って、ITの勉強をしない理由にはならないということです。初めは誰もが未経験だと思うので、少しでも興味があるのならば、一歩踏み出して勉強を始めてみてはいかがでしょうか?

2:ITパスポートに合格するために必要な勉強時間

勉強してみてはいかがですか、と言ったものの、じゃあどれくらい合格までに勉強する必要があるんだ、と気になる方もいらっしゃると思います。

時間に関しては人それぞれ異なってくると思いますし、1週間で合格できる人もいれば、1-2ヶ月かけてじっくり勉強して合格する人もいます。

なので、一概にこれだけ勉強すれば必ず合格できます、とは言い切れないと思いますがYouTubeで直前の1週間の勉強で合格したい人のための具体的な勉強方法を紹介した動画があるので参考までに貼っておきます。

上の動画では、1週間がっつり勉強できる時間がある人向けの勉強方法になりますが、1,2ヶ月かけて勉強しようをしている人にも、勉強の仕方は基本的に同じやり方をおすすめすると思います。

なので、時間単位で見ると合格までに必要になる時間というのは大体似てくるからなと思うので、1日6時間で1週間勉強すれば合格できるくらいの内容で動画は作っているので、合計でも多く見積もって50時間ほどしっかり勉強できれば、かなりの確率で合格水準の点数まで持っていくことはできると思います。

他のサイトでは100時間を超える勉強時間で、3ヶ月間の準備が必要など、かなりみっちりとした準備が必要になると紹介されていますが、集中して勉強できれば50時間程度で経験がなかったとしても合格することは十分できると思います。

もし勉強していて合格できるか不安だとか、そもそも勉強方法がこれでいいのかわからない等疑問があれば、私のYouTubeチャンネルやTwitterに気軽にご連絡ください。動画を視聴して合格できました、と言って頂ける人が増えてきましたので、ある程度勉強の役には立てるのかなと思います。

松本資格チャンネル
はじめまして、松本資格チャンネルの松本です!このチャンネルでは、主にITパスポート・基本情報技術者といったIT系の資格について情報を発信していきます。私自身、文系出身・IT未経験の状態でエンジニアとして働いており日々勉強中です。そんな私が勉強してIT系の資格を取得していくことで、専門として学んでなくても、独学でちゃんと...

4:まとめ

ということで、今回はITパスポートの試験の難易度と合格までにかかる勉強時間についてお伝えしてきました。

入門レベルとは言え、結局勉強すれば受かるし勉強しなければ受からない、ということだと思うので、ITに興味があったり今後勉強していこうと思っている人であれば、まずは勉強を始めてみるのがいいのかなと思います。

今後も試験に関する情報発信続けていきますので、お楽しみに!

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