就活のため、昇進のためなど目的は様々ですが、英語の勉強をしようとなった時にTOEICを使う人は多いのではないでしょうか。私も大学生になった時に英語の勉強を独自で行おうと思った時にまず選んだのがTOEICです。リーディングとリスニングの2分野しかないので大学受験の延長としては取り組みやすく、何より試験が毎月開催され点数が出るので、定期的に英語力の変化を測りやすいと言うのがTOEICを選んだ理由でした。
結局1年で930点にまで点数を上げることができましたが、高校の頃までの苦手教科は英語と胸を張って言えるほど英語嫌いで、大学受験にも英語で最後まで苦しめられたという経験をしていますし、タイトルにもあるように初めての受験では500点と正解率も約50%だったと言うところからも、大して英語ができるわけではなかったと言うことはわかって頂けるかと思います。
そんな大がつくほどの英語嫌いの私でも、1ヶ月の勉強で700点台にまで点数を上げることができましたので、今回はその勉強方法を紹介していこうと思います。今TOEICの勉強をしていて700点以上を目指している、もしくは500点くらいで点数が全然上がらないと悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください!
1:時間の使い方だけでも点数が大きく上がる
まず初めにお伝えしておきたいのはテストの時間の使い方です。点数を上げるためには文法・長文の解き方など具体的な英語力に関わることに注力したくなるかもしれませんが、500点そこそこの点数しか取得できていない状態でよくあるのが、試験の時間内に全ての問題が解ききれないということではないでしょうか?
時間内に最後の問題まで行きつかず、ちゃんと全部目を通して解けておらず、仮に最後10問分、長文読解が間に合わずに提出するだけで単純計算50点くらいは点数が取れる可能性すら捨ててしまっていると言うことになります。全て確実に取れるわけではありませんが、長文読解でも最初の方の問題は比較的簡単に取れる問題も多いと思うので、時間が足りないから解けないといって捨ててしまうにはあまりに勿体なさすぎます。
なのできちんと200問時間内に目を通して解き切れるようになるのが、点数を上げるためにできる初歩的な取り組みです。
では、どうやったら解き切れるようになるか、というと、文法の知識や語彙量を増やしてリーディングの最初の問題に時間がかからないようにしたり、長文をたくさん読んで、読むスピードを上げたり、なんて言うことをする必要はありません。もちろん、それらのことができるようになるに越したことはありませんが、最初のうちの時間が足りない問題は英語力以前に、試験の時間の使い方がわかっていないことが最後まで解ききれない大きな原因となると思います。
具体的には、諦めるということを知らないために難しい問題でも飛ばさずに全部解こうとしてしまうと言うことです。問題の中には皆正解できる簡単なものから、じっくり考えても間違ってしまうような難しい問題まで難易度は様々あります。満点を狙っているのならば全て解答しなくてはいけませんし、一問も諦めてはいけないので集中しなくてはいけませんが、700点を取るくらいなら7割程度の正解率が必要になるので、「なんかややこしいな」と思うような問題は諦めて次の問題に行ってしまっても十分に取得することが可能な点数です。
なので、与えられた時間の中でどれくらいのペースで問題を解けば一通り最後まで問題を解き切ることができるのかと言うことを体で覚えられるくらい、ちゃんと2時間測って200問分の本番形式で問題を解くことに慣れておくというのが、まずは点数を上げる一番手っ取り早い方法だと思います。
点数を上げようと思うと、自分の苦手なセクションを見て、例えば単語ばかりを覚えたりとか、リスニングの練習にシャドーイングをしてみたりだとか、個別に対策をしたくなると思います。
本番は2時間で全てのセクションを解答する必要があるので、途中で疲れて聞き逃したり、読むスピードが落ちたりと、個別のセクション対策をするだけでは不十分なことが多々起きます。
感覚としては単語や文法など個別の対策を重点的に行い始めるのは、800点以上を狙い始めた時ぐらいでよくて、それまではまずは2時間の試験の中で集中力をうまく保ちながら、時間内に全ての問題に回答できる時間感覚や体力?を問題を解きながら練習していくのが一番優先すべきことだと思います。
2:点数を上げるならリスニングが狙い目
個別のセクションに関して準備する必要は特にない、まずは全体を解く上での強弱の付け方を覚えるべき、という話を最初にしましたが、それができるようになったら一番最初に取り組むべきはリスニングです。
英語の勉強に取り組み始めた頃は、受験などの英語に触れてきた結果リーディングの方が得意、やりやすいと思う人は多いんじゃないかと思います。私も最初はそう思っていて、実際点数はリーディング300点、リスニング200点くらいでした。しかし、点数が圧倒的に伸びやすくて安定するのはリーディングではなくリスニングです。930点を取得した時はリーディング450点、リスニング480点でしたし、リスニングでは別の回に2回満点を取得したことがあります。しかし、リーディングでは満点を取得できたことがないと言うことからも、リスニングが点を取りやすい分野であるということがわかるのではないかと思います。
リスニングの方が点数が伸びやすいのには理由がいくつかあると思うので紹介していきます。
1:経験が少ないだけ
まず最初の理由ですが、単純にそれまでにリスニングで英語に触れる機会と言うのが少ないために伸び代が大きくあると言う点です。先ほども述べましたが、日本で英語教育を受けて、TOEICを勉強し始めました、となると英語を読んだ量はそれなりにあっても、聞いた量というのはほとんど0に近いのではないかと思います。たまにリスニングをするとなっても教科書の文章を使って少し聞くくらいで、数十秒から1,2分のナレーションを何回も聞いて、その内容を理解していくということをする経験は学校の英語の授業ではほぼやらないのではないでしょうか。
なのでやったことがないために点数が取れない、難しそうと思ってしまいがちですが、実は慣れればできるようになります。
このやればできる、というところがまた厄介で、やってみるまではできない自分に目を向けるのが嫌でそれまでにやってきて慣れている文法や単語の勉強をどうしてもしたくなってしまいます。
なのでその心理的な殻を破って、リスニングの練習に取りかかれるか、ということが点数飛躍の第一歩ではないかと思います。
2:出てくる単語が簡単
私がリスニングをお勧めする理由2点目は、リスニングに出てくる単語はリーディングに比べて圧倒的に簡単ということです。試しにリスニングの音声を文字に起こしたスクリプトを見てみればわかると思いますが、文字にされているのを読んで意味がわからないとなる単語はほとんどないと思います。
それがどういうことを意味しているかというと、聞こえれば理解できるし、問題も解けるということです。
何を当然のことを言っているんだ、聞こえないから難しいんじゃないか、と言われるかもしれませんが、それは百も承知の上で言っていますし、リーディングのように新しく難しい単語を覚える必要もなく、先ほども書いたようにリスニングができないのは単にそれまでに英語を聞くという経験が少なく慣れていないためにできないだけです。
なので、既に必要な英語の知識は備わっているわけですから、音に慣れる練習をするだけです。そう考えればリスニングへのハードルはかなり下がるのではないでしょうか?
3:英語ができる人とも解くスピードには差がつかない
そして最後のリスニングをお勧めする理由は、リスニングセクションは誰でも与えられた時間の使い方が限られているということです。リスニングもリーディングも1時間ずつ全員に与えられますが、リスニングでは今解いている問題がわかったからと言って、先の問題をどんどん解き進めていくことができません。
もちろん次の問題や選択肢を先読みできると、かなり問題を解きやすくなりますし、その点は英語が得意か不得意かで少し差は出ると思いますが、リーディングのようにわからないから飛ばして次の問題へ行ったり、後から帰ってきて解き直したりということもできないので、1時間の時間の使い方が全員ほとんど同じになるのではないかと思います。
英語の得意不得意関係なしに与えられる時間は同じになるのであれば、あとは純粋に英語がどれくらい聞き取れるのか、ということにかかってくるので、これまで話してきたようにあとはただ慣れるために練習あるのみであることがわかると思います。
3:まとめ
以上で紹介したようなことを意識して私は勉強した結果、一ヶ月で500点から720点にまで上げることができました。
意識すべき点は
・最後まで時間内に解き切ることができる時間配分と集中力の緩急の付け方
・点数を上げるにはまずリスニングから
の2点だけです。
元々苦手だった英語でも、1ヶ月でそれだけ点数が伸ばせたので、「やろう!」という意志のある人なら誰でも同じくらいの結果が出せると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
具体的に行ったリスニングの勉強方法などもまた紹介していこうと思いますのでお待ちください!
それでは、勉強一緒に励んでいきましょう!
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