こんにちは、試験まであと2ヶ月を切り少しずつ緊張感が高まってきている松本です。
以前書いた記事で、試験全体の優先順位などはお伝えしましたので、そちらも参考にしていただければと思います。
DELEは全体で6割取れれば合格になるので、各セクションで6割ずつ取れれば文句なしに合格になります。なので優先順位はあるものの、どのセクションでも最低限6割が取れれば落ちることはない(できたら苦労ないですが)ということで、今回はリーディングで6割を効率的に取るためにはどのような戦略を立てて挑めば良いのか、ということをお伝えしていこうと思います。
1.前提
まずは、私が考えるリーディングセクションの戦略をお伝えする前に、想定している前提についてお伝えしておこうと思います。
大前提として、DELE B2に出てくる単語をある程度理解できること、文法は詳しくなくても良いから一通りの動詞の活用等は勉強済の状態を想定して話を進めていこうと思います。
というのも、単語と文法はリーディング以前の問題ですし、単語が全くわからなければ文章の内容をそもそも理解できません。文法も同様で、動詞の形から時制や主語をある程度理解できないと、文章の内容が全く理解できないということになります。その状態ではリーディングの対策をどうこう考えたところで、意味がないと思うので、文章を読んでみてある程度理解できるなと思う状態になってから、リーディングの対策を行うようにした方がいいと思います。
一方で全ての単語・文法を理解できる必要もありません。それができるのであれば、一問目から順にただ読んで回答する動作を繰り返せばいいだけだと思います。
なので文章もある程度内容はわかるけど、たまにわからない単語などが出てきて、文章全体の内容はなんとなく理解できるけど、部分的な文章について質問されても困ることが多い、というくらいのレベルの人のための戦略を想定しているということはご理解頂ければと思います。
2.各大問について
それでは、まずはDELE B2のリーディングがどのような問題で構成されているのか、ということを確認していこうと思います。DELE B1までにはなかったものなどもあるので、違いなどはしっかり抑えておきたいですね。
まず、全体の構成ですが、DELE B2では大問が4つあり、合計で36問出題されます。
各大問の問題数は、大問1が6問、大問2が10問、大問3が6問、大問4が14問という構成です。
それぞれどのような問題か、というと、大体DELE B1と構成は同じですが、
大問1が文章を読んで、文章の内容に一致する質問への回答を選択する問題
大問2が4人の登場人物についての話を読み、質問に該当する人物を選択する問題
大問3が穴抜けになっている文章を読み、抜けている部分に当てはまる文章を選択していく問題
大問4が穴抜けになっている文章を読み、抜けている部分に当てはまる単語を選択していく問題です。
大問4は文法問題ですが、それ以外は文章を読んで内容を理解して解いていく形です。
DELE B1では大問が5つでそれぞれ6問ずつの合計30問だったので、
文章の内容はもちろんですが、問題数自体も増えているので、回答への難易度が上がってるということがこれだけの情報でも感じられるのではないでしょうか。
3.優先順位
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございます。いよいよ本題のリーディングの点数を上げるための戦略についてお話ししていこうと思います。
大問4つの中でどこが狙い目なのか、どこに力を入れればいいと私は考えるか、ということですが、
私は以下の順番で優先順位が高いのではないかと考えています。
1.大問4 > 2.大問2> 3.大問1> 4.問3
なんでこの順番なのか、ということですが、まず大問4・大問2は問題数が他の二つと比べても多いです。2つの大問で24問なので24/36ということで、これだけで2/3の点数となります。なので、特に大問4ですが、試験が始まって最初から解いていて、最後の方で時間がなくなって適当に選択してしまう、ということになってしまっては非常に勿体ないです。
解く順番に関しては好みもあるので、自分の好きな順番で解いていけばいいと思いますが、確実に全部の問題に目を通せることは大事ですし、時間が余って回答を見直したいなどの時は、大問4・大問2にじっくり時間を使った方がいいと思います。
そして、大問4が一番優先すべきだと思うのは、解く難易度が他の3つの大問と比べても低いと感じるからです。先ほども言いましたが、大問4は文法問題です。文章の流れを見て、適切な接続詞・前置詞・動詞の活用などを選ぶ問題です。
これがなぜ他の問題と比べて簡単か、ということですが、文章の内容を理解していなくても解けてしまう可能性があるからです。
特に前置詞などは、文章というよりもその前後の動詞との熟語として正しいものを選ぶことになりますし、動詞の活用も文の主語と時制がなんなのかを理解できれば正しく回答できてしまいます。
大問1-3に関しては、文章の内容を理解していないと答えられない問題ばかりなので、途中で意味の知らない単語が出てきたりして、その意味がわかっていないとうまく正解が選べない、ということが起こりますが、大問4に関しては、全ての問題ではないにしても、文章の内容自体は正解を選ぶのにさほど重要でないことがあります。
問題数も他と比べて多く、問題も文章の内容が理解できていなくても解ける可能性がある、ということで大問4を一番優先して解くのが、まずは点数を上げる近道ではないかと思います。
そして、その逆で大問3に関しては、一番時間をかけるべきではないと思います。
というのも、大問3は大問4とは真逆で、文章の流れ、内容をしっかりと理解して、かつ選択肢の文章も同時に理解して回答していく必要があるからです。語彙量が多く、スペイン語の文章を読み慣れている方なら難なく選択できるのかもしれませんが、わからない単語も割とあって、文章の内容を穴抜けの状態で読んで、前後の文章がどのように展開されているのか、というのを考えられるだけの余裕がないとかなり難易度の高い問題だと思います。(この形式の問題はDELE B1の時から苦手でした…)
さらに、ここで大事な時間を使って全部正解できたとしても、6問にしからないので、その次の大問4に使う時間が少なくなってしまうくらいなら、大問3にはあまり捉われすぎず最後の大問4を焦らずにしっかり回答できるだけの時間を残して回答した方が、全体で見た時に点数は取りやすくなると思います。
4.まとめ
以上、DELE B2のリーディングで点数を上げるための戦略をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?
基本方針としては、点数が取りやすそうなところでしっかり時間を使って自信を持って回答していく
ということが大事だと思います。
なので人それぞれ向き不向きはあるので、必ずしも私が伝えた順番が解きやすい順番というわけでもないということだけはご了承ください。もっと言うなら、個人的には合格するためにはリーディングよりもライティングの方が大事だと思っているくらいです。
自分はこっちの方が簡単だと思う、こうした方が点数が上がった、というような対策があれば、私もまだまだ勉強中なので是非教えてくださればと思います。
それでは本日はこの辺で!
コメント