こんにちは、11月に受験予定のDELE B2に向けて勉強中の松本です。
試験が近づくにつれて、あれもこれもやっておいた方がいいのではないか、と
いろんなものに手を出してしまいたくなる方は少なくないのではないでしょうか?
イマイチ自信がつかないのは、使ってる参考書が合ってないからではないか?
他の人がよく使ってるのを見かけるあの参考書も使ってみた方がいいのではないか?
などなど、試験の準備をしていてイマイチ手応えを感じられないと
自分の実力をさらに伸ばすために最善の参考書探しを始めたくなるものだと思います。
しかし、大抵の場合新しく参考書を購入しても内容はほぼ同じだったり、
最後までやり込むことなく、中途半端な状態で試験本番を迎えてしまったりと、
沢山参考書を購入すれば良い、と言うものでもないです。
できれば1冊だけで完結させたい。そのためには、自分に合った良い教材を最初から購入したい。
そうした方のために、本日は巷に売られているDELE B2の模試本を私の知る限りの情報と主観を元に
比較していこうと思いますので、是非模試本の購入で迷われてる方がいらしたら参考にして下さればと思います。
また、参考書は模試本だけでなく、文法に特化した本、単語に特化した本など、様々存在していますが、今回は模試形式の内容が掲載されている参考書に絞って紹介していきます。
1.Preparacion al DELE B2
まずは、EDELSAから出版されているこの模試本です。
DELEの模試本といえば、この表紙を一番に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?実際、試験会場ではこの参考書を広げて試験前に最後の確認をしている人を見ることが一番多い気がします。それでは、この本を選ぶメリット、デメリットはどんなものがあるかお伝えしていこうと思います。
メリット
・解答に解説が書かれている
まずは、解答に解説がある点です。答え合わせをしていてなぜその選択肢が正しいのか、ということが書かれているのは自分の理解の助けになるので解説は大事だと思いますが、意外とDELEの模試本は解答に解説がついていない、ひどいものだとリスニングのスクリプトもついていない、というようなものがあったりします。そんな中で解答に解説が書かれているのは他と比べても優れている点ではないかと思います。
・7回分掲載されている
次は実践形式の問題が解ける回数です。冊子こそ薄いですが、その中に7回分の模試が掲載されており、それぞれの回でテーマが分かれています。それぞれのテーマもDELEに出題されやすそうな内容で構成されており、一通りしっかりとやりきることができれば、試験の対策としてはかなり有効なものとなるのではないかと思います。
・サイズ
そして、最後は参考書の大きさです。この模試本は他の模試本と比べるとサイズが少し小さくなっています。好みにもよるかもしれませんが、小さいことで持ち運びも簡単にできるので、仮に勉強する場所が自宅ではなく、カフェなどであった場合、机に広げるのにもスペースがあまり要らないので、外で勉強される場合などを考えると、この模試本を選ぶと便利だと思います。
デメリット
それでは次は、デメリットについてお伝えしていこうと思いますが、私が考えるこの模試本のデメリットは4つあります。
・解答が別売り
まずは、解答の冊子が別売りということです。他の模試本は一冊の中に、問題と解答が両方掲載されていますが、なぜかこの模試本だけ解答は別売りになっています。なので、問題を解いたはいいけれど、解答冊子も一緒に購入しておかないと、答えがわからないという事態が発生してしまします。
・故に他の模試本よりも少し高め
そして、2つ目のデメリットが、1つ目からの影響もありますが、他の模試本と比べて料金が高いです。模試本と解答の両方を購入すると大体5000円くらいかかり、他の模試本が高くても4000円強位だと考えると、若干お高いイメージです。しかし、収録されている問題数も他と比べて多いこともあるので、妥当と言えば妥当な値段なのかもしれません。
・サイズ
そして、お次はこの本のサイズです。
おいおいおい、ちょっと待て。さっきサイズはメリットだと言ってなかったか?と思われるかもしれませんが、これは人によってメリットにもデメリットにもなるな、と私は感じており、少なくとも私には合わなかったな、と思っています。
同じ模試本をDELE B1の時に使用しましたが、私は外で勉強することがほとんどなく、更に折角本番形式の問題を解くなら、用紙も本番と同等のサイズで本番と同様のレイアウトの問題を解きたいと感じていました。
ここは人の好みによると思いますが、私は本番とできるだけ似た形式を求めるので、この本のサイズはデメリットかなと思います。
・リスニングの音源がよくない
そして、最後にして最大のデメリットはリスニング用の音源です。こちら何がよくないか、というと、ただリスニングの問題を読み上げる音声を一回録音しただけの音源が配信されている点です。
リスニングの問題の練習となると、大問のイントロダクションが読み上げられ、そこから問題文に移り文章が2回繰り返され、次の問題へ移っていく、というような流れがあり、その流れの中で問題文を先読みしたり、解答したりする練習がしたいはずです。
しかし、この本の音源は、イントロダクションと問題の間にある数秒間の間はないのはもちろん、問題の音声も一度しか録音されていないので、自分で再生しなおして2回聞く等、試験では起きないことをしないといけなくなります。
なので、本番と同じ形式で練習できない、という点でかなりデメリットであると感じたため、私はDELE B2の受験にはこの参考書は使わず、他の参考書を試してみることにしました。
2.EL CRONOMETRO B2
お次の参考書はこちら。
時計の絵が特徴的なこの参考書。こちらの参考書も目にしたことがある人は多いのではないでしょうか?私松本はB1を受験した際は先ほど紹介したEDELSAの模試本を利用していたのですが、音源の形式など自分には合ってないなと感じたため、 B2ではこちらの模試本を使ってみることにしました。
メリット
・サイズ
まず、最初のメリットは本のサイズです。EDELSAから出版されている模試本とは逆にですが、この模試本はサイズが(おそらく)本番と同じで、問題を解いていても本番さながらの雰囲気を感じながら解くことができます。先ほども言いましたが、個人的には本番で解く感覚が練習と違うなど細かなストレスはできるだけ感じたくないので、練習の頃から本番にできるだけ近い形で問題を解けるのは大事なことだと思います。
・音源が本番と同じ形式
こちらも、先ほどの模試本との比較のようになりますが、こちらは音源が本番と近い形式で間がしっかりと取られていたり、問題の文章の読み上げも2回行われています。
口が酸っぱくなる位繰り返しますが、本番の形式に似た状態で練習ができることが試験対策に繋がるため、本番と形式が同じというのは、当然のようでとても大事な判断基準だと思います。
・付録が充実している
そして次のメリットは、巻末についている付録です。どの模試本にも模試だけでなく、+αの何かが掲載されていることが大体かと思いますが、この模試本の巻末には単語や熟語、そして各セクションの練習など、問題を解くために役に立つ内容で、充実していると思います。
単語に関しては掲載している模試本もありますが、熟語も同時に掲載されているものはあまり見かけないと思うので、気に入っている点の一つです。
デメリット
・掲載されてる模試の回数
こちらの模試本では5回分の模試を解くことができます。私の考えでは、5回でも十分に問題の形式になれることはできますし、復習までしっかり時間を取って行えば、本番の対策としてはかなり良いものになるのではないかと思いますが、他の模試本が6回7回と問題を掲載しているので、とにかく問題を解いていきたい、という方にはおすすめできないかなと思います。
・解答が充実していない
そして、この模試本の最大の短所でもありますが、解答が充実していません。正しい選択肢こそ載っていますが、選択肢のみで解説が一切ないため、自分の理解が及ばなかった時になぜその答えが正しいのかということがわからないので見直しの時などに困る可能性があります。
個人的には、問題の文章がしっかり読めれば、復習した時にも何が間違いで、何が正解だったか理解できるかなと思いましたが、一冊の参考書として考えた時に解説がない、というのは、使い勝手が悪くなる原因の一つかなと思います。
3.DELE 試験対策問題集 OBJETIVO DELE B2
そして、最後に紹介するのはこちらの模試本です。
こちらの模試本は、私の記憶が正しければセルバンテス文化センターで実施されている対策講座でも用いられている教材ではないかと記憶しています。(間違ってたらすいません。)
メリット
・日本語で書かれてる
この模試本の一番の特徴と言ってもいいのが、本が日本語で書かれているという点です。他の模試本は問題はもちろん説明やtipsなど全てスペイン語で書かれています。スペイン語の試験の準備をしているのに、その言語で解説まで理解しないといけないとなると、手間が増えて大変、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この本はその点が違います。
日本語で解説なども書かれているので、理解しやすく、準備しやすい教材となっていると思います。
スペイン語だけの同じ模試本もあると思いますが、スペイン語だけでは不安、という方にはおすすめの一冊です。
・問題の掲載数
こちらの模試本には6回分の問題が収録されていて、十分な回数の本番形式の問題を練習することができます。更に値段も税込で4400円ということを考えると、他の模試本よりもコスパも高く、外国語の勉強用の教材がある程度値段がする中ではなかなか優秀な教材であると思います。
・解答の解説もついている
そして最後のメリットは、解答に解説も書かれているということです。これまでにお話ししてきたように、正解を確認する際に解説があった方が理解の助けになると思うので、解説も載っているというのは当たり前のようですが、勉強のしやすさに大きく影響してくる要素であると思います。
デメリット
・日本語で書かれている
この模試本に関しては、正直デメリットというデメリットをあまり感じなかったのですが、強いて言うのであれば、日本語で書かれていると言う点が私にとってはデメリットかなと感じます。
先ほどメリットでもこの点を挙げましたが、私個人としては、スペイン語の試験を受けるのだから、わざわざ日本語で何もかも理解しなくてはいけないレベルで試験に太刀打ちできるのか?と思ってしまいます。
英語を勉強した際もそうでしたが、英語を日本語に頭の中で訳していつまでも理解していては、英語の運用能力はいつまでも思うように伸びてきませんでした。
外国語の勉強をしているといつかはその言語をその言語で理解する、ということが 必要になる段階が来ると思います。その時が今ではない、と言われればそれまでですが、やらなければいつまでも日本語に頼った状態で勉強し続けることになると思うので、早い段階から自分に鞭を打つのは大事ではないかと思います。(DELE B2のレベルを考えると、早い段階でもない気もします…)
まとめ
以上、DELE B2用に出版されている模試本のメリット・デメリットについてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
人それぞれ好みがあると思いますので、どれが絶対に良いと言うわけでもなく、自分が求めている内容に合った模試本を選んで使い込んでいけば良いと思います。そして、その選定のために私の意見が参考になったのなら嬉しい限りです。
他にも取り上げてない模試本や、参考書等々たくさんあると思いますが、私も使う機会があればこれからもどんどん紹介していこうと思います。
それでは、本日はこの辺で!
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