【比較】DELE B1とB2はどれくらい難易度に差がある?

スペイン語

お久しぶりです。DELE B1に合格してからB2の勉強をしようとして早数年が経ってしまいました。
言い訳をしたくはないですが、スペイン語の勉強以外にも色々やることがあり、DELE B2のために
まとまって勉強している時間がありませんでした。数年越しではありますが、再びDELE B2に合格すべくスペイン語の勉強を始めて行こうと思います。

この記事は、DELE B1合格後、次のレベルに進もうか悩んでいる方に向けて、実際にB2を受験した私の経験から、B1との違いや対策のコツを詳しく紹介しています。

1. B2はどれくらい難しい?

セルバンテス文化センターの公開しているDELEのページでは以下のようにそれぞれのレベルについて説明があります。

DELE B1(中級)
日常での身近な事柄や学習・仕事に関する既知の内容を理解することができる。大抵の状況で適した応対ができ、既知のテーマや個人的に興味があること、経験、出来事、希望、願望、計画、意見など簡単に表現することができるレベル。

・DELE B2(中上級)
複雑な内容や抽象的なテーマ、スペイン語の多様性を認識し、既知の専門的内容を理解することができる。流暢かつ自然で、聞き手に困難を与えない会話能力を持ち、明瞭かつ詳細な文章を作成し、推論的分析、ディベートなどができるレベル。

上の説明からも中級のレベルには分類されていますが、B1とB2には結構な差があるように思えます。
日常生活における自分の身の回りに関する内容について扱えれば良いレベルから
専門的な内容について理解できるレベルにならなければいけないので
言語のみならず、扱う内容も取っ付きづらいものへと変化しそうです。

大学の交換留学などでスペイン語圏の国に留学しようとする場合に
DELE B2くらいのレベルが求められることが多いと思うので
留学先の学生と同じ授業を受けても問題なく着いていけるレベルと考えると
専門知識であったり、抽象度の高い内容について、理解したり自分の口で発信したりできる
それくらいのレベルが求められているのかな、と思います。

そう言われると、とても高いハードルに感じますが、必要以上に恐る必要もないのかなと
勝手ながら考えています。というのも、言語は違いますが、英語圏で学生時代に交換留学をしたことがあり、その際はTOEFL iBTで80点以上の取得が派遣の条件として課されていました。
勉強開始当初は全くの未知で、夢のまた夢くらいに思っていた点数でしたが
思いの外点数が取れて無事に留学できた経験があります。(当然勉強もコツコツしてはいますが…)
そして、その点数が取れた時の瞬間を今でも覚えていて、
取得する前は、ネイティブと遜色ないくらいに流暢に使いこなせなければ
取れっこない点数だと思っていましたが、いざ取得してみると
「え、こんなもんなの?まだまだ全然自分が思い描いていたようなレベルではないんだけど…」
という気持ちになりました。

恐らくDELE B2もそれと同じようなもので
説明だけ見るとかなり気負いそうなレベルに感じられますが
実際に合格する時には自分のスペイン語に
まだまだ課題感を感じた状態になるんじゃないかと思います。
言語学習に終わりがないと言われるとその通りだと思いますが
本当にいつまで経っても満足することがないですね。

それではここからは、私が実際にDELE B2を一回受験した(不合格でした..)経験から
DELE B1と比べてどういうところに壁があるのか、という話をしていこうと思います。

2.リーディング:B2で急に難しくなる“あの問題形式”とは?

使われている内容や語彙が難しくなるのは当然なのですが
何よりも文章や問が混乱を招きやすくするような内容のものが多くなっている印象があります。

例えば、B1であれば、文章を読んで適切な答えを選べという問であれば
大体文章とまるまる同じような内容が書かれている選択肢を選べば外れないイメージですが
B2の場合だと、直接的な表現であったり、文章に出て来る単語をわざと選択肢に入れて
不正解なのに正解のように思わせるようなことがあり
文章をきちんと理解して読み進める必要が出て来ます。

単語自体も難しいは難しいのですが
それよりも私は文章全体の流れを理解することが大事だと思っていて
文章の大枠が理解できていれば特定の単語がわからなかったとしても
上に書いているような引っ掛けるような選択肢に惑わされずに済むので
回答が大きく外れることも少なくなるのかなと思います。

また、DELE B2のリーディングにはB1にはない、文章の穴埋め問題
最後の大問に出題されます。

この大問は、B2からしかない形式の問題ですが
むしろここが点数の稼ぎどころじゃないかなと考えています。

というのも、他の大問はいくつもの文章を読んで
複合的に情報を整理した上で選択肢から正解を選ばなければいけないことが多いですが
この穴埋め問題というのは、時制に気をつけなければいけない問題や
文章の流れに合う接続詞・慣用句を選択する問題がほとんどで
文章の詳細を理解しなくても、大枠が理解できていれば正解が選択できてしまうような問題が
ほとんどだからです。

当然文章の難易度自体はB1と比べても難しくなっていますが
専門的な知識を持っていないと決して理解不可能というレベルのものではなく
言語の話をとっぱらえば、特に突拍子もなく難しい内容の文章が出ているわけでもないと思うので
至極当然ですが、日々の学習を積み重ねていけば十分太刀打ちできるレベルだと思います。

3.リスニング:アルゼンチンの発音に撃沈!どう乗り越える?

続いては、リスニングについてDELE B1と比べてB2が違う点をお話ししていこうと思います。

話される内容や長さなど
リスニングもリーディングと同様に難易度は全体的に上がっているのですが
特に一番印象的で難しさを感じるのは音源に出てくる人の声です。

もっと言うと、アルゼンチンのスペイン語を話す人が出て来ることがあるのですが
同じスペイン語を話しているのか、と思うくらいに発音が聞き取りづらく
一瞬でも話が追えなくなると、そのまま置いて行かれて回答も続けられない
と言うような状態になって、全く太刀打ちできませんでした。

また、もう一つの難しさとして、
聞き取りと回答の理解を同時並行で処理しなくてはいけないことがあると思います。

B1でも聴きながら解答の選択肢の文章を読んで理解して、選択することを
同時並行で進めることもあると思いますが
B1では1回目のオーディオで大体が把握できて2回目は不安な部分を確認するか
先の問題や選択肢を読み進めて、何に注目して聞くのか準備する時間に使えると思います。

ところがB2ではそう言った先読みをする余裕がなかなか持てず
どうしても問題の理解と音源を聴く作業が同時並行になることが多くなると思います。

私のリスニング力が低いと言われればそれまでなのですが
丁寧に一つ一つ先読みしたりして準備するのではなく
ある程度の理解で待ち構えて、聞き逃さないことを意識して取り組む方が良いのかなと思います。

様々な種類のスペイン語が話されることも、このB2の形式自体にも慣れ
やはり一番重要だと思います。
ただ漠然とスペイン語の音源を聴いていれば同時並行の作業ができるようになるとは思えないので
そこは模擬試験を使うなどして、どうしても試験の形式に慣れる必要があります。
スペイン語の種類に関しては、ネットで探せばいくらでも動画は出てくると思うので
とにかく色んな音に触れる、と言うのが一番シンプルな解決策かなと今は考えていますが
参考になる良い動画はまだまだ探し中なので、良いものがあれば共有していこうと思います。

まとめ

以上、DELE B1とB2を比較してB2がどれくらい難しいのか、と言うことと
それに対応するための対策方法などをおおまかにお話しして来ました。

ライティングとスピーキングは?と思われたかなと思いますが
リーディングとリスニングに比べて、難易度の上がり方はそこまでではない+対策方法もB1と
大して変わらないかなと思ったので、今回は割愛しましたが
また勉強を進めていくうちに気がついたことなどあれば
どんどん紹介していこうと思います。

それでは、久しぶりの投稿になりましたが、DELEの勉強をされている皆さん
これからも一緒に勉強続けていきましょう。

それではまた!

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