【レベル別】DELE試験に必要な勉強時間まとめ|効率よく合格を目指そう!

スペイン語

はじめに

スペイン語を学んでいると、一度は耳にする「DELE試験」。
実際に受験を考え始めると気になるのが「どれくらい勉強すれば合格できるのか」という点ではないでしょうか?

この記事では、DELE各レベル(A1〜C2)に必要とされる勉強時間の目安をわかりやすくまとめました。また、勉強時間に影響を与える要素や、効率よく学習するためのコツも紹介します。

これからDELEにチャレンジする方は、ぜひ参考にしてみてください!

1. DELE試験レベル別・必要勉強時間まとめ

まずは、各レベルで必要とされる学習時間の目安を見ていきましょう。

A1レベル

必要学習時間:約60〜100時間
最初の一歩となるA1では、自己紹介や簡単な日常会話ができることを目指します。初心者でも集中して取り組めば、数ヶ月で到達可能です。私は受験したことがないですが、基本的な文法や動詞の活用を知っているレベルであれば、A1は受けなくても良いかなと思います。本当にスペイン語を一度も勉強したことがない人が勉強を始める際に受けるレベルだと思います。

A2レベル

必要学習時間:約100〜150時間
より実践的な日常会話ができるレベル。レストランで注文したり、道を尋ねたりといった基本的なやりとりがスムーズに行えるようになります。私も初めてDELEを受験した時は、このレベルから受験しました。基本的な日常会話や、一通りの文法(過去形は知らなくていい)など少し勉強すれば得られる知識で十分合格を目指せると思います。

B1レベル

必要学習時間:約350〜400時間
中級者向けのB1では、学校や仕事の場でも意思疎通が可能なレベルを目指します。自分の意見を述べたり、経験について語る力が求められます。ここから漸くしっかり語学勉強という感じが出てきます。扱う語彙の難しさや量、文法の種類も初学者の状態から抜け出す一歩というイメージです。

B2レベル

必要学習時間:約500〜600時間
より幅広いテーマについて自然に会話できるレベル。議論に参加したり、ニュース記事を理解できる語学力が必要です。同じBのレベルですが、B1よりも更に難易度が上がります。専門的すぎる内容や、
全ての内容を理解できるわけではないけれど、抽象的なテーマであっても要点は理解できたり
日常の会話とかでも自分の知っている内容であれば、話の流れに着いて行ったり、入れるくらいの
レベルじゃないかと思います。

C1レベル

必要学習時間:約700〜800時間
ほぼネイティブ並みの運用能力が求められます。抽象的な話題や専門的な内容についても、流暢に対応できるようになります。Cのレベルからは、その道を極めようとしている人、というイメージです。
通常の会話などで困ることも殆どない、もしくはこのC1に特化した試験対策などをする必要があるのかなと思います。スペイン語圏に旅行したい、友達が作りたい、と思う程度であればここまでのレベルは流石に必要ないかなと思います。

C2レベル

必要学習時間:1,000時間以上
母語話者に近いレベル。高度な理解力と表現力を備え、アカデミックな文脈でも違和感なくスペイン語を使いこなせることが目標です。

2. 勉強時間は人によって違う!影響する3つの要素

ここまでレベル別の必要時間を紹介しましたが、実際には人によって必要な勉強時間はかなり変わります。
影響する主なポイントは、次の3つです。

(1) 母語との距離

例えば英語やポルトガル語を話す人は、スペイン語と文法や単語の共通点が多いため、比較的スムーズに学習が進みます。一方で、日本語のようにスペイン語と全く異なる構造を持つ言語を母語とする場合、より時間がかかる傾向にあります。

これはスペイン語やイタリア語など、話せる人あるあるで、同じラテン語を起源とする母語話者の場合
そもそも単語が同じであったり似ていたりする関係で、一ミリも勉強していないのに、相手の言ってることが大体わかる、みたいなことによく遭遇します。日本語で言う方言に似たような感覚なんだろうとは思いますが、別言語でそれができるのは羨ましいですよね。

日本人にとってスペイン語の簡単なところはやはり発音でしょうか。英語だとLとRの発音の違いなど
日本語にない音に苦労しがちなイメージですが、スペイン語は単語をローマ字読みしていれば大体正しい発音になります。
また、英語とも似ている単語も多い(特に形容詞など)ので、日本語に似ているわけではないですが
学校で英語を勉強したことがあれば、意外と取っ付きやすいと思います。

(2) 学習環境

独学、語学学校、オンラインレッスンなど、どの方法で学ぶかによって進み具合は大きく異なります。
特に、会話練習の機会が多い学習環境を作れると、アウトプットの質が高まり、効率よく上達できます。

私は独学が好きですが、人によって合う合わないがあると思うので、まずは小さく始めて見て
必要を感じてきたら、色々試して自分に合う学習方法や学習環境を整えていけば良いと思います。

(3) 学習頻度とモチベーション

「1日1時間を毎日」続けるのと、「週末にまとめて5時間」では、同じ合計時間でも習得スピードに差が出ます。
また、目標が明確な人(留学や資格取得を目指すなど)は、モチベーションを維持しやすく、結果的に早くレベルアップできる傾向にあります。

これは当然のことかもしれませんが、自分がなんのためにスペイン語を勉強しようと思っているのか
どんなレベルを目指したいのか、と言うことを最初に思い描いておくことで
どれくらいの勉強量が必要であったり、どういった勉強をするのが良いかが
より具体的に想像できるので、計画にも具体性が生まれて実行に移しやすくなります。


3. 勉強時間を短縮するためのコツ

限られた時間の中で効率よく合格を目指すために、ぜひ意識してほしいポイントを紹介します。

(1) インプットとアウトプットをバランスよく

「単語帳を眺めるだけ」では伸びません。
読んだら話す、聞いたら書く、というように、覚えた知識をすぐに使う習慣をつけましょう。

間違ったまま覚えてしまうのは良くないですが、失敗や間違いを恥ずかしがらずに
どんどん使って、間違いながら覚えていくのが良いと思います。
誰も話したりする相手がいない、と言う人でも
自分で文を書いたり、自分で独り言を言ったりして
「こう言う表現はどうやってするんだろう」
「今この単語使ってるけどもっと適した言い回しなんかはないかな」と
自分で興味を持ちながら調べたりすることで、自然と語彙量が増えたり
間違った知識というのも修正されていくと思います。

(2) 毎日少しずつでも続ける

忙しくても、1日30分でもいいので毎日触れることが大切です。
言語習得は「量」より「頻度」がカギ!

これは、何事にも言えることかもしれませんが、記憶の定着にはまとめて一気にやるよりも
継続的に少しずつやる方が圧倒的に効果があります。

時間が足りない・どうしても習慣化ができないと言う方は、
別の記事で習慣化について紹介しているので、ご覧ください。

(3) シャドーイングやディクテーションを取り入れる

リスニング力とスピーキング力を一気に鍛えるには、シャドーイング(音声を真似して即座に発話する練習)が効果的です。
また、聞いたスペイン語を文字に起こすディクテーションも、リスニング力強化に役立ちます。

スピーキングの力を伸ばすにはディクテーションはかなり有効です。というのも、会話や何か発信をするときに、一番大事と言っても過言ではないことは、相手の言ってることを理解できることだからです。ディクテーションは一語一語聞き取って、理解できる必要があるため、相手の話していることを
聞き流すことが許してもらえません。

なので、ディクテーションができるようになる=相手の話していることが理解できるようになる
ということになるので、相手の意図が理解できれば、適切な返答をするのはそこまで込み入った内容でなければ、的確に行えると思います。


4. 目標達成までの学習プラン例

具体的にどれくらいのペースで学習すればいいのか?
目安となるモデルプランを紹介します。

例)B1合格を目指す場合(必要時間:約400時間)

  • 毎日1時間学習 → 約1年3ヶ月
  • 週10時間学習 → 約10ヶ月
  • 週15時間学習 → 約6〜7ヶ月

自分のスケジュールに合わせて、無理なく続けられる計画を立てましょう。


まとめ

DELE試験に必要な勉強時間は、レベルや個人差によって異なりますが、目安を知ることで効率的に学習を進めることができます。
「とにかく時間をかければいい」わけではなく、質の高い学習をコツコツ積み上げることが、合格への一番の近道だと思うので、自分に合ったペースで、目標に向かって着実に進んでいきましょう!
私も自分がしている勉強方法や勉強中に困った・躓いたことなどをどんどん共有して
同じくスペイン語の勉強をしている人の参考になれればと思いますので
一緒に勉強していきましょう!

それではまた!

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