こんにちは、松本です。スペイン語の勉強をしようとDELE試験に独学で挑戦しているけど、「模試本ってどう使えば効果的?」と悩んでしまうことはないでしょうか?本番の試験に近い形で学習できるので
使った方が良いのはわかるけど、回数も限られていて、その割に良い値段もするため
「一回一回を大事にして解きたい。」
「まだ試験まで時間あるし、ちゃんと試験が受けられる準備ができてから…」
と思って模試本の最大限の活かし方に悩んでらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、独学でDELEに合格するための模試本の活用術と勉強法を詳しく解説します。
模試本を買ったけど活かしきれていない人、これから使おうと思っている人に向けて、具体的な使い方・学習のステップ・注意点までまとめました。
DELE模試本はなぜ必要?独学の勉強での役割
独学でDELE試験の合格を目指すなら、模試本(模擬試験集)の活用は欠かせません。
なぜなら、模試本は単なる「練習問題集」ではなく、本番の形式・出題傾向・時間配分に慣れるための実戦ツールだからです。
特に独学の場合は、スペイン語の授業や講師からのフィードバックが得られないため、自分の弱点や伸びしろを客観的に把握する機会が限られています。
そこで模試本を使うことで、現在の実力を試すだけでなく、合格ラインとの差を明確にし、重点的に復習すべきポイントを洗い出すことができるのです。
また、模試本を繰り返し使うことで、時間内に解き切る感覚や、各セクション(読解・聴解・作文・口頭表現)の特性を体感的に理解できます。
これはインプット中心の学習だけでは得られない大きなメリットです。
アウトプットの実践に最適
語学学習では「インプット(知識を入れる)」と「アウトプット(使ってみる)」のバランスが重要ですが、独学ではアウトプットの機会が圧倒的に不足しがちです。
模試本は、そんなアウトプット不足を補うための最適なツール。実際のDELE試験形式に沿って問題を解くことで、単語や文法知識を「使える力」に変換できます。
特に作文(Expresión escrita)やリスニング(Comprensión auditiva)パートでは、実戦形式でアウトプットを積むことが上達の近道です。
試験形式に慣れることができる
どれだけ語彙や文法を覚えていても、試験の形式に慣れていないと本番で力を発揮できません。
DELEは独特の構成と時間配分があり、初見では戸惑いやすいのが実情です。
模試本を使うことで、問題の傾向や設問パターン、セクションごとの配点と時間感覚に慣れることができます。
また、本番同様の緊張感で練習できるため、試験当日のパフォーマンス向上にも直結します。
弱点が明確になる
模試を解いたあと、正答率を見れば、自分がどのセクションで苦戦しているかが一目瞭然です。
これは独学では非常に貴重なフィードバック機会です。
たとえば、リーディングは得意でも作文は点が取れない、リスニングだけ極端にミスが多い…といった**「自分だけでは気づきにくい弱点」**を浮き彫りにしてくれます。
これにより、日々の学習でどの分野に時間を割くべきかが明確になり、効率よくスコアを伸ばすことができます。
模試本を使った勉強法|おすすめの進め方
ここからは私も実践している模試本を使っての試験対策方法をお伝えしていきます。模試本の各回は同じ問題であっても3回以上使える内容が詰まっています。
まずは実際の試験形式で1回解いてみる
1回目の活用方法は実際の試験形式で解きます。この1回目の解き方の目的は「今の実力の確認」です。なので、自分が今現在問題を解けようが解けまいが、試験時間と同じ時間で、リスニングも聞く回数を本番と同じようにします。問題が解けない自分と向き合うのは辛いかもしれませんが、この瞬間に合格できるくらい解けるなら、そのレベルはむしろ飛ばしてしまっても良いくらいです。解けないのは百も承知で、現在地と目的地との距離感を掴むために取り組んでみてください。
1回目の採点の際は、見直しは敢えてちゃんとしない
解いたら見直し、と言うのは問題集を活用する上でよくある解き方かと思いますが、ここでは2回目以降での学習効果を最大化させるために、敢えて見直しは行わないでください。2回目の解き方でも説明しますが、間違った問題の確認は後回しにしましょう。
2回目は時間無制限で解く
1回目が解き終わったら、2回目を解きます。ここからがこの解き方の大事なポイントになってきます。2回目を解く目的は「自分の本来の実力の確認」です。ここで「本来の」という言葉を使っているのは、2回目では、1回目と打って変わって、試験時間などは無視して、とにかく自分が納得するまで時間をかけて、自分の出来る限りの解答をしていきます。リスニングも何回でも聞き直して大丈夫です。この方法で解くことによって、試験時間などの制約を0にして、自分が持ってる力を全部使えた場合にはどれくらい点数が取れるのか、と言うことを確認していきます。ここで仮に合格点に届くようであれば、実力自体はその試験のレベルに達していると言うことになりますから、後はどのように試験時間内にその実力を全部出し切ることができるか、と言うことを考えて試験の対策をしていくだけです。どれだけ時間をかけても合格点に達しなかった場合でも落ち込む必要は全くなく、自分の現在地・克服すべき弱点などこの先に活かせるよう前向きに取り組んでいきましょう。
間違った問題と勘で正解した問題を復習
2回目はしっかりと復習もしますが、間違った問題だけ復習するのでは不十分です。こうした模試形式の問題を解いた後の復習で適当になりがちなのは、解いている最中に、答えの根拠を分からずに勘で選択したはずなのに、正解してしまった問題の復習です。解いている時にはなんとなく、と言う理由で選んだにもかかわらず正解だっただけで安心してしまい、わかった気になってしまうのが一番もったいないです。そうした問題は時間が経ったり、試験本番などストレスがかかった状態になると、同じ判断ができずに別の選択肢を選んでしまう可能性も大いにあるので、どんな状態でも根拠を持って選択できるだけの自信がつけられるよう、間違った問題だけでなく、勘で選択した問題には解いている最中に印をつけて、復習する際に徹底的に見直せるように準備してみてください。
3回目は満点を目指して解き直し
ここまで2回同じ模試を解き復習してきたのであれば、3回目はわかっていて当然という状態で解くことができると思います。総仕上げのつもりで満点を目指して解くようにしてください。どれだけ復習して理解したつもりでいても、数問は間違えてしまうことがあります。これらの間違った問題というのは根本を理解できてない可能性がかなり高いので要注意の問題です。
まとめ
以上、模試本の必要性とその活用術についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?独学でのスペイン語の勉強は、自分のやり方が確立できるまでは大変かもしれませんが、模試本をうまく勉強に取り入れることができれば、試験対策のための強力な学習教材となってくるはずなので、今回紹介した活用方法を取り入れれば、最大限にその価値を活かすことができると思います。少しでもこの方法でみなさんのスペイン語学習が捗れば幸いです。
それではまた!
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